【トヨマネ】フォロワー7万のパワポ芸人が伝授「スライド作成8つの鉄則」

2022年1月31日(月)

スライド作成の8鉄則

スライド作りは、手を動かさないと始まらない。

今回は、JobPicksの佐藤留美編集長が社内メンバー向けに作った「JobPicksの編集方針」のスライドを添削してもらう形で、スライド作成術をレクチャーしてもらった。

パワポ芸人の豊間根さん(写真左)に相談をするJobPicks編集長の佐藤(同右)

佐藤:実は私、スライド作成にすごくコンプレックスを持っていまして……。

ただ、若い記者や新しく入ったメンバーに、JobPicksの方針や目標をちゃんと伝えたくて、このスライドを作ってみました。ちょっと見てもらえますか?

佐藤編集長のスライドを1ページずつ見ていく

豊間根:佐藤さんの思いが伝わる素敵なスライドです。

あっ、でもこのページはなかなかですね。要素が、かなり自由奔放に散らばってしまっています(笑)。

佐藤:お恥ずかしい。考えながら作ったから、ライブ感が出ちゃいましたね(笑)。

豊間根さん的に、このスライドはぶっちゃけ何点ですか?

豊間根:「誰に、何を伝えたいか」が明確なので、中身は100点満点だと思います。

ビジュアルはそうですね、30点ぐらい……かもしれません。ごめんなさい!ですが、見た目を整えばもっともっと素敵なスライドになると思います。

今日は、8つのポイントとともに、スライド作成のコツを伝えていきますね。

鉄則1:フォントは「游ゴシック」

豊間根さんが最初に教えてくれたのが、「フォント」の使い方だ。

スライド作成時はなんとなく選んでしまいがちなフォントだが、豊間根さんは「游ゴシック一択」と話す。果たして、その理由とは?

豊間根:スライド作成で、まず意識したいのが「文字」の使い方です。

佐藤さん、このスライドのフォントは何を選びましたか?

佐藤:ゴシックです。私、かっこいいからゴシックが好きなんですよ。

豊間根:ゴシックを選ぶのは大正解です。ただ、ゴシックにもいろいろ種類があって、特におすすめなのが、「游ゴシック」。

佐藤:なぜですか?

豊間根:まずは「デザイン性」の高さ。そして「互換性」です。WindowsでもMacでも標準で入っているのでフォントが崩れません。

それから、「元から太字と細字がある」のも大きい。フォントの中には、細字の線を無理やり強調する形で太さを表現しているものも多くありますが、これらは、文字の端々が潰れてしまって見えにくい。

なので、僕は「游ゴシック」をおすすめしています。

確かに「游ゴシック」のほうが洗練された気がする!と佐藤編集長

佐藤:スライドを作っていると、図形や写真にばかり意識がいってしまいますが、まず文字が大事なんですね。

鉄則2:メリハリをつけよ

文字の見せ方のコツはもう1つあります、と続ける豊間根さん。

それは、単調に文字を並べるのではなく、「メリハリをつける」ことだという。

豊間根:やっぱりずらっと文字を羅列すると、注目ポイントが分からず、目がすべってしまうんですよ。これを見てください。

佐藤:たしかに、言われてみればちょっと見にくいかもしれません。

豊間根:ただ、これもちょっと整えるだけで、だいぶ見やすくなるんですよ。

こんな感じです。

佐藤:おお、かっこいい!デザイナーが作ったみたいですね。

豊間根:実はこれ、太字にしたり、文字の大きさを変えたりしてるだけで、全部パワーポイントの機能でできちゃうんです。

まずはタイトル、そのあと説明を読んでもらうように目線を誘導するイメージですね。メリハリを付けるだけで、スライドの印象がだいぶ変わります。

佐藤:本当ですね。これは実践できそうです。

鉄則3:「タテヨコ」で整理すべし

次のポイントは、スライドの肝とも言える「レイアウト」についてだ。

文字や画像などの配置は、つい感覚で動かしてしまうことも多いが、豊間根さんは「タテヨコ」で整理すべきだという。一体どういうことか?

豊間根:では、先ほどの自由奔放なスライドも見ていきましょうか。

佐藤:お願いします。

豊間根:このスライドで一番問題なのは、「規則性がないこと」なんです。

要素をよく見ていくと、スライドの左側が「JobPicksへの流入経路」、真ん中が「メディア(JobPicks、NewsPicks)」、右側が「コンテンツの出先」ですよね。

つまり、スライドは実はタテで三分割されていて、「真ん中にあるメディアに、左からユーザーが入ってきたり、右からコンテンツが出ていったりする」ことを表している。

佐藤:まさしくです。

豊間根:ただ、今の状態だとその流れが見えにくくなっているんですね。大切なのは、「ひと目見た時に『何をいいたい資料なのか』が伝わるか」どうか。

なので、「ヨコ3分の1はこの要素、タテの上半分はこの要素」と、画面を分割するイメージで整理していくとよいでしょう。

今回のスライドはこんな感じになります。

「そうそう、これが言いたかったの!」と佐藤編集長

佐藤:たしかに!流れが整理されて、ぐっと見やすくなりました。

*   *   *

下の本編動画では、8つの鉄則の残りのポイントも、ライブ添削形式で伝えている。

佐藤編集長のスライドは、豊間根さんのアドバイスでどう変化したのか?ぜひ、動画で確認してみてほしい。

■ 豊間根流・資料作成8つの鉄則(の残りのポイント)

動画は、下の記事リンクからご覧になれます(記事をクリックした後、NewsPicksへの会員登録をしてご視聴ください)。

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【動画】パワポの魔術師が伝授する、資料作り「8つの鉄則」

取材:佐藤留美、文:高橋智香、デザイン:松嶋こよみ