人の幸せに寄り添う「ウェディングプランナー」は、若い世代から人気を集める職種だ。
しかし、華々しいイメージとは裏腹に、実際は地味な業務も少なくない。
また、労働環境が厳しいという理由から、異職種への転職をしてしまう人も一定数いると聞く。実際のところ、どうなのだろうか?
大手ブライダル企業のPlan・Do・Seeで働く古巣あかね(ふるす あかね)さんは、「つらいと思ったことはあっても、辞めたいと思ったことは一度もない」と、9年間のキャリアを振り返る。
プランニングだけではないウェディングプランナーの業務内容や仕事のやりがい、入社しないと分からない「仕事の本音」を現役のウェディングプランナーに聞いた。
営業から施行まで、ウェディングプランナーの仕事内容
—— まず、ウェディングプランナーの仕事内容について教えてください。
ウェディングプランナーの仕事は、施行と営業の大きく2つに分けられます。
施行業務とは、結婚式を挙げるお客様の担当として、打ち合わせから本番までをサポートするお仕事を指します。「ウェディングプランナー」と聞いて、おそらく皆さんが想像されるのがこちらです。
ただ、ウェディングプランナーの仕事は、それだけではありません。式場を検討されているお客様に、自社での結婚式を選んでいただくために、いわゆる新規営業も担当します。
2つの業務を別々の担当が行う会社もありますが、Plan・Do・Seeのプランナーは、施行業務と新規営業、それぞれを行うのが特徴です。
—— 学生の時に「ウェディングプランナーの仕事に新規営業も含まれる」ことは、想像しにくかったと思います。入社してから、ギャップは感じませんでしたか?
正直、最初は「やりたくない」と思ってしまいました。「できることなら、施行業務だけやっていたい!」というのが本音で(笑)。
自分が新規営業を担当するイメージも持っていなかったので、最初は特に苦労しました。ただ、必死に取り組むうちに、次第と意義が理解できるようになり、成果も出るようになりました。
そもそも新規のお客様がいなければ、結婚式のお手伝いができるお客様もいません。新規営業も施行業務も、どちらもお客様のために必要なことなのだと、キャリアを重ねるほどに実感しています。