3月に入り、21卒として就職活動をした学生の入社が近づいている。入社を間近に控えた内定者は、不安と緊張、そして残りわずかな学生生活に後ろ髪を引かれながら、着々と入社準備を進めていることだろう。
内定者の皆さんは、今年1月にKindle限定で発売開始された書籍『内定者への手紙』をご存知だろうか。
本書は若手ビジネスパーソンが持つべきビジネススキルを集約したもので、リリースから6週間でダウンロード数が1.2万を突破した。
著書であるIT企業役員で作家の北野唯我さんは、どのような思いで本書を上梓したのだろうか。
執筆の裏にある背景と、語られた内容について、独占取材を敢行した。
—— 『内定者への手紙』は、誰のために、どのような目的で書いた本なのでしょうか?
北野:本のタイトルに「内定者」というキーワードが入っていますが、内定者だけに向けたお話ではありません。
新入社員をはじめとする若手社員にむけ、社会人として持つべきノウハウや考え方を伝えようと筆を執りました。
ではなぜ、『内定者への手紙』というタイトルをつけたのか。
自社に21卒として入ってくる新入社員の目をみたときに、「彼らに自分が学んできたものを全て教えてあげなくてはいけない」という使命感を抱いたからです。
若いときは誰しも、上司や先輩に対するちょっとした反抗心を持っているもの。
私自身、昔は先輩や上司から言われたことを右か左へ聞き流す生意気な若手社員でした。
だからこそ、「あのときこうしておくべきだった」という反省も含め、みなさんにお伝えしたいことを一冊の本としてまとめました。
—— 本の内容について、教えてください。
北野:本書は、連載企画として計5回にわたり配信する予定です。
第1巻のテーマは『「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト』でした。
続く第2巻は『TOP1%に近付く最強の文章化術』で、2月にリリースしました。ありがたいことに、現在は累計1万ダウンロードを突破しています。