UXデザイナーとは“体験”をデザインする仕事。ポイントを徹底解説

UXデザイナーとは“体験”をデザインする仕事。ポイントを徹底解説


この記事に登場するロールモデル

経営やマーケティングに活用されるなど、近年のビジネスシーンにおけるビッグトレンドでもある「デザイン」。中でも、ユーザー体験をデザインする専門家である「UXデザイナー」の人気が高まっている。


一方、新職種でもあるUXデザイナーは、UIデザイナーやプロダクトマネージャーなどの他職種と混同されることも少なくない。果たして、UXデザイナーとはどのような職種なのか。


デザインファーム・GoodpatchのUXデザイナーとして、社内・社外を問わず活躍する國光俊樹(くにみつ としき)さんは、「ロジックとエモーションの接続点を考えるのが、UXデザイナーの魅力」と語る。


一般的なUXデザインの領域にとらわれず、サービスや事業戦略の設計といったフィールドまで活躍の幅を広げる國光さんに、UXデザイナーという仕事の詳細と未来について聞いた。

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目次

UXデザイナーとは、体験設計の専門家


—— 人気職種として注目されている「UXデザイナー」とは、どのような仕事ですか?


一言で表現するなら、「UX(ユーザーエクスペリエンス)、つまりユーザーがサービスやプロダクトを利用した際の“体験”をデザインする仕事」です。

組織によって定義は異なりますが、Goodpatchでは「最上流の戦略設計時点からかかわり、ビジネス価値のみならずユーザーの体験価値を考え抜いてサービス全体のユーザー体験を設計し、それをユーザーの手に届けること」を提供価値としています。


GoodpatchのUXデザイナーは、これをパートナー企業と一つのチームとして二人三脚で取り組んでいます。


—— ここ数年で、UXデザイナーの需要や人気が高まり、応募も増えていると聞きます。どのような背景があるのでしょうか?


様々ありますが、「モノ消費」から「コト消費」へと、消費者が大切にする意思決定の要因が変化していることが挙げられます。


なぜそうした変化が起こったのかといえば、技術の進展によって、サービスのあらゆる機能の模倣がしやすくなったからです。


市場は同じような機能を持つサービスであふれ返っていて、「機能性だけでは差別化できない時代」になっています。


そうした時代において、顧客が重視するのは「その場限りの体験価値」よりも「累積的な体験価値」です。いうなれば、「また使いたい/使い続けたい」「かかわり続けたい」と思ってもらえるかどうかが、サービスやブランドの差別化要因になっています。


こうした背景から、顧客体験創出のプロフェッショナルとして、UXデザイナーという新しい職種が注目されているんです。


—— UXデザイナーの具体的な仕事内容を教えてください。


GoodpatchのUXデザイナーが価値を提供する範囲は、大きく3つの領域に分かれています。

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Goodpatch提供資料

1つ目が「Strategic UX Design」で、最上流の事業戦略の策定から携わる仕事です。


パートナー企業に伴走し、事業そのものの持続的な成長に向けたビジネス価値とユーザーの体験価値の接続にコミットします。


次が「Service UX Design」です。UXの観点から、どのようなサービスを設計すべきなのかを考え、ユーザーとの全てのタッチポイントやそれにまつわる仕組みをデザインします。


ときにはカスタマーサクセスの業務プロセス設計や、リアルな場でのユーザー体験の設計など、ユーザーインターフェースにかかわらないタッチポイントにおける体験設計にも関与します。


最後が「Product UX Design」です。主にユーザーインターフェースとなるアプリやWebサイト、デジタルプロダクト内のユーザー体験のデザインを担当します。


Goodpatchではこのように、戦略策定からユーザーへ届けるところまでをUXデザイナーの価値提供領域としながら、他の職種のメンバーやパートナー企業の方と一つのチームとなって、デザインとビジネスを両立させています。


UXデザイナーは一般的に、プロダクトの体験価値をデザインします。組織体制などにもよると思いますが、UXデザイナーがここまで上流を手がけることは珍しいのではないでしょうか。


—— 戦略構築のフェーズは、他職種では経営コンサルタントが担当する領域でもあります。それをUXデザイナーが担う価値とは、どのようなものなのですか?


戦略を構築するだけでなく、ユーザーに価値を届けるところまでを担当することに、UXデザイナーの真の価値があると考えています。


多くの企業において「120点の戦略を立てる」ことができたとしても、その戦略を「120点のままユーザーに届ける」ことはできていないのが実情です。

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Photo:iStock/Yagi-Studio

120点の戦略を立てても、それがユーザーに届くまでの間に20点になってしまったら、せっかくの戦略も意味がなくなってしまいますよね。



また、戦略もコモディティ化してきているため、いかにビジネスとして勝ち続けるのかを考えるうえでも、やはりユーザーの体験価値を研ぎ澄ますことは欠かせなくなってきています。



私を含むGoodpatchのメンバーは、「120点の戦略を、120点のまま届ける」ことに挑戦しています。実際のプロジェクトでも、ユーザーへ届ける価値を念頭に置いた戦略を策定し、ユーザーに届け切るところまでを一気通貫で支援しています。



一般的なUXデザインの領域を超え、「戦略フェーズ」や「実装フェーズ」などのフェーズごとに請け負う形ではなし得ない形で、戦略からユーザーへのデリバリーまでをロスなくつなげることが、我々の存在意義です。



戦略はコンサルタントが、実装はデザイナーやエンジニアが担当するような分業では成し遂げられない価値創出をデザインパートナーとして支援しています。


UXデザイナーと似た職種、その違い

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