【三井住友銀行】世界と戦ったサッカー少年が、銀行員になった理由

【三井住友銀行】世界と戦ったサッカー少年が、銀行員になった理由

「東京五輪」が8月8日、閉会式を迎えた。


19日間にわたって行われたスポーツの祭典。世界を相手に戦うアスリートの姿に、勇気をもらった読者も多いことだろう。


一方で、アスリートに限らず、夢の舞台に立てる人はごく一握り。大多数が、高校や大学を卒業後、社会人生活をスタートさせることになる。


学生時代に打ち込んだことと、仕事との接続に悩む就活生や若手ビジネスパーソンは多い。


現在、三井住友銀行で働く高瀬雄大(たかせ・ゆうた)さんも、かつてはその1人だった。


21年間サッカーに打ち込み、U-15日本代表としても活躍した高瀬さん。就活では「サッカーしかしてこなかった自分が、社会で活躍できるのか」という不安を抱えていたそう。


しかし、本気で打ち込んだことならば、そこに仕事選びのヒントがあるはず。


「夢の叶え方はいくつあってもいい」「だから銀行員という仕事にチャレンジできた」と語る高瀬さんの経験談から、その見つけ方を探る。

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目次

プロを目指した学生時代


── 学生時代にはサッカーに打ち込み、年代別日本代表や全国準優勝と華々しい経歴です。

高瀬 小学2年生でサッカーを始めて、大学4年生まで続けました。


小学6年生の時に、U−12ナショナルトレセンに初めて選ばれ、U-13/14ではJFAエリートプログラム(将来の日本代表選手を育成する場)のメンバーにも選出していただき、その後U-15日本代表でもプレーさせてもらいました。


このまま行けばプロになれると思い、高校3年間はジュビロ磐田U-18(ジュビロ磐田の育成組織)に所属し、寮生活をしながらプロを目指しました。


── 高校生で親元を離れての寮生活。両親の反対はありませんでしたか?


親は猛反対していました。おまえにプロは無理だぞ、と。同時期に進学校のサッカー部からもオファーをいただいていたので、大学への進学なども考えるとそこでサッカーを続けてほしかったんですね。


ただ、自分の中ではジュビロでチャレンジしてみたい気持ちが強かった。中学校3年生という若さで、人生の選択で弱気な決断をすることは、今後の人生において絶対マイナスになると。担保のないほうに勝負に出ないと、プロになれないと思いました。

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Photo:iStock /Pekic

── 高校卒業後は、立教大学経営学部に進学して体育会サッカー部に所属。大学卒業後は、三井住友銀行に入行しました。プロサッカー選手の夢を断念し、就職を決意した背景にはどんな経緯があったのですか?


ジュビロ磐田U-18では、高校2年生の時に全国準優勝を経験しましたが、個人としてはトップチームに上がることができませんでした。


その後、進学した立教大学では体育会サッカー部に所属したものの、「プロを目指すのは高校まで」という親との約束があったので、卒業後には一般企業に就職すると入学当初から決めていました。


── 就職活動では、当初から銀行を志望していたのですか?


いいえ。当初は、テレビ局が第1志望でした。


小さい頃から、サッカー選手を目指しながら、実はテレビ局で働きたいと思っていました。小学校の卒業文集には「将来テレビ局に入る」と書いたんです。


理由はシンプルで、「テレビが好き」だったからです。私は1人っ子で、両親も共働きだったので、テレビが自分の友達だったし、人生に必要なことは全てテレビから教わりました(笑)。


ですから、就職活動でもテレビ局が第1志望でしたし、実際に内定もいただきました。


── 憧れのテレビ局の内定を得たにもかかわらず、入社しなかったのはなぜですか?


内定をいただいた瞬間に、「働く」ということをリアルに考えられるようになったんです。そして、自分が好きなことと、自分にできることは違うという感覚を持ちました。テレビ局の選考は特殊で、面接の段階でかなりクリエイティビティを求められます。


例えば面接で、「自社の弱みに、あだ名をつけてください」と聞かれたり。


一応順調に選考は通過していくものの、自分がここで活躍できそうな手応えが、全くなくて。


その時に、こんなに恐れながら仕事をすることは、自分らしくないと思ったんです。この仕事を5年、10年、15年続けるのは無理だな、と。テレビの仕事にリスペクトがあるからこその決断でした。


「好き」より「頑張れること」を仕事に

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