人材大手・パーソルキャリアにて、事業部の売上ギネス記録を塗り替え、全社最速でゴールデンプレイヤーズクラブ入会(通算売上5億円突破)など、数々の偉業を達成してきた男がいる。
新卒で三井住友銀行に入行した後、より大きな活躍を求めて転職したパーソルキャリアで、入社まもなくして次々とMVPを獲得。現在は支出管理SaaS「Leaner」を提供するスタートアップで、アカウントエグゼクティブを務める。SNSでも人気を博すなど、その活躍には目を見張るものがある。
誰もが憧れるような華々しい功績を持つ高橋さんだが、これまでのキャリアを尋ねると、意外にも「学生時代は典型的な大企業病就活をしていましたし、仕事にモヤモヤした経験もあります」と答える。
私たちと同じように仕事に悩みを抱えていた彼は、なぜ“doda歴代No.1セールス”に転身できたのか。
高橋さんの営業術と仕事哲学に焦点を当て、成果をあげる営業職の共通点をあぶり出す。
—— 入社した2017年12月に、中途入社最速での単月MVP獲得。およそ3年後には、全社最速で通算売上5億円突破。高橋さんには、何か特別な営業術があるのでしょうか?
よく聞かれるのですが、特別なスキルを持っているわけではありません。
また、生活スタイルもみなさんとそこまで大きく変わらないと思います。毎朝4時に起きて読書をしているわけでもなければ、欠かさずランニングをしているわけでもない。しいて挙げるなら、やり抜く力「グリット」が高いというくらいでしょうか。
ファーストキャリアは三井住友銀行の営業職だったのですが、当時はいわゆる“トップ営業マン”ではなかったですし、仕事にモヤモヤしていた時期もあります。
こうして取材をしていただいていますが、「明日から使える営業ノウハウ」みたいなテクニックは、残念ながら持ち合わせていないのです。
—— それではなぜ、これまで数々の偉業を達成できたのでしょうか?
身も蓋もない話ですが、パーソルキャリア(旧・インテリジェンス)で教わった、「お客様の期待を超える成果を出す」という営業職としての当たり前に、誰よりも愚直に向き合ったからだと思っています。
特別なスキルを持っていない分、常に顧客から「信頼に足るビジネスパートナー」であり続けることを意識してきました。
まだまだ若造だった銀行員時代は、「負けたくない」とか「同期で一番成果を出したい」という気持ちが先行していました。しかし、パーソルキャリアに転職し、「顧客の成果を出す」ということにこだわり始めてから、見違えるように営業成績が向上したのです。