社会人として働く“等身大のロールモデル”たちが、社会人としての飾らない本音を、ありのままの形で届ける連載「#就活生のあなたへ」。
一場杏理紗(いちば ありさ)さんは、「リーダーの経験があるからこそ、縁の下の力持ちとして活躍したい」と社会インフラを中心に就活を進め、NTT東日本での営業職をファーストキャリアに選択。
現在は営業戦略推進室にて事業企画として地域課題の解決に携わり、「ゆくゆくは未来のNTT東日本をけん引するビジネスパーソンになりたい」という彼女のキャリアをひもときながら、自分らしい仕事を選ぶヒントを探る。
—— 一場さんは現在、NTT東日本の営業戦略推進室で新規事業企画を担当していると聞きました。ファーストキャリアにNTT東日本を選んだのは、どのような理由からでしょうか?
「縁の下の力持ち」として、社会を支える仕事に就きたいと思っていたのです。
学生時代に所属していた合唱サークルやゼミでは、リーダー役を担う機会が多くありました。
一般的に「リーダー」と聞くと、組織の中でも最も目立つ立場で、先頭を切ってぐいぐいと引っ張るイメージがあると思います。
でも実際には、皆がやりたがらない仕事を買って出たり、あらゆる方面に気を配ったりしないと、リーダーに信頼は寄せられず、メンバーはなかなか付いてきてくれません。
私は泥くさい調整役に回ったり、メンバーの細やかなケアをすることが得意な方でした。
そうした学生生活での自分自身のキャラクターや立ち回りを社会に置き換えたときに、社会を下支えする「縁の下の力持ち」であるインフラ系の業種が向いているのではないかと考えたのです。
—— 一口に「インフラ」といえど、電気、ガス、交通など、さまざまな分野があります。なぜ通信分野を扱うNTT東日本を選んだのでしょうか?
通信分野は特に著しいスピードで発展しており、これからも人々の暮らしに大きな変化をもたらすだろうと考えたからです。
また、大学時代に都市社会学のゼミに所属しており、何かしらの形でまちづくりに携わりたいと考えていたのも、意思決定の要因になりました。
この二つの軸で企業分析を進めていくうちに、NTT東日本がスマートシティの取り組みを始めていることを知り、それが入社の決め手となりました。
—— 就活生時代は、どのような職種に就きたいと考えていたのでしょうか?
営業に興味がありました。
現場の最前線に立つ営業は、市場のニーズや動向をつかみやすく、得られるスキルはどのような職種にキャリアチェンジをしても役立つものだと思っていたのです。
また、営業職だった父からよく仕事の話を聞いており、仕事内容をイメージしやすかったことも一つの理由です。
父は、「お客様から『あなたが担当だからこそ契約したい』と言ってもらえる瞬間にやりがいを感じる」と言っていました。
私は人とコミュニケーションを取るのが好きで、新しい関係性を築くのが得意だったので、「営業に向いているのではないか」と考えました。