【仕事選び】いま22歳なら「なんとなく大手」はやめる
2021年7月2日(金)
就職活動中に、YOUTRUST創業者である岩崎由夏の「質問箱(匿名で質問できるサービス)」にメッセージを送ったことが、入社のきっかけです。
岩崎とは知り合いだったわけではありません。お互いにアイドルグループ「嵐」のファンで、Twitter上で共通の知人がいました。
その共通の知人が、YOUTRUSTを創業した理由を岩崎が書いたブログをリツイートしたことがきっかけで、岩崎のことを知りました。
リツイートされた記事や岩崎のツイートを見ているうちに、「この人の考え方は素敵で応援したいな」「嵐に対する考え方も近いのでお話ししてみたいな」と思うようになりました。
そうしているうちに、YOUTRUSTにも興味を持つようになったのです。
「信頼される人が報われる転職市場に」というYOUTRUSTのミッションに、心引かれました。
実は私も、「信頼される人が報われる世界であってほしい」と考える機会が多かったのです。
私の母は、仕事のストレスをきっかけに、病を患った過去があります。
母は今もその病気と向き合い続けていますが、そうした現実を幼い頃から間近で見てきたこともあり、「人がより幸せに働くために、何かできることはないか」と考えていました。
そのため、就職活動の初期は、大手人材系企業が第1志望だったのです。
しかし、就活を進める中で、すでにルールができ上がっている人材業界の仕組みに違和感を持ち、結局は人材業界の志望度は下がってしまいました。
一方で、就活をする友人の中で、素晴らしい素質を持つにもかかわらず、画一的な面接の場で上手くアピールできずに苦戦する姿を目の当たりにすることもありました。
仮に大手人材系企業に就職しても、ビジネスとして一定の型ができ上がってしまっている以上、根本を変えていけるイメージは持てません。
とはいえ、大手人材企業に就職する以外の道で、「人がより幸せに働ける世界」や「信頼されている人が活躍する社会」を実現する手段は、全く思いつきませんでした。
そうです。
ただ、最初は本気で入社したいとも、長期インターンをしたいとも思っていませんでした。
岩崎をもっと知ってみたいし、もし私にできることがあれば、何でもいいからお手伝いさせていただきたい。それくらいの気持ちでした。
そこで、誰でも匿名で質問ができるサービスの質問箱で、「いわやんさん(岩崎のTwitterネーム)のところで働きたいです」と、簡単なメッセージを送りました。
匿名ですし、岩崎がメッセージに興味を持たなければ、返信もなくそこで終わりです。それくらい気軽なノリでした。
しかし、ありがたいことに岩崎がTwitterで反応してくれて、DMのやりとりが始まりました。
岩崎と話したのは、大学4年生の4月です。当時はインターンの話などもせず、就活や嵐などの世間話に終始しました。
社員も岩崎と共同創業者の2人だけで、サービスも4月にリリースしたばかりだったので、「助けてほしい時期が来たら、連絡させてほしい」と言われただけでした。
就活を終えた大学4年生の11月頃に、岩崎から連絡があったのです。
その連絡がきっかけで、就職するまでの間と決め、YOUTRUSTでのインターンをすることになりました。
現在の職務と同じ、カスタマーサクセスです。
主に、YOUTRUSTを導入いただいたクライアントへのオンボーディングや、採用活動をフォローする業務を担当していました。
とはいえ、長期インターンの経験もないので、初めての業務ばかりです。
岩崎がアウトプットしている記事を読んだり、お薦めされた本を読んだり、毎日が勉強の日々でした。
もちろん不安はありましたが、年上の方々とのコミュニケーションの取り方は、嵐のファン活動を通して得意としている部分がありました。
不足していたビジネスの知識については、もともと勉強が好きな性格なので、日常的なインプットと積極的なコミュニケーションでなんとか補おうと頑張りました。
YOUTRUSTのミッションや岩崎の思いに共感していたのも大きかったと思います。
「絶対にクライアント様の採用を成功させるんだ」という強い気持ちがあったので、不安よりは楽しさの方が大きかったです。
岩崎が「インターンだから」「経験がないから」と線引きをせず、1人の仲間として業務を任せてくれたのも、責任感が強まったポイントかもしれません。
クライアントに恵まれたこともあり、インターンとして入社して1週間で、2社の採用成功に導くことができました。
ビギナーズラックではありますが、この成功体験によって、より自信がつきましたね。
その通りです。
繰り返しになりますが、YOUTRUSTでのインターンは、内定先に入社するまでのお手伝いのつもりでした。
YOUTRUSTの仕事は、私にとって「働くこと自体が目的になる仕事」だったのです。
それまでの私には、働いた経験はアルバイト程度しかありません。
そのため働くことの意義を理解できておらず、「お金を稼ぐため」もしくは「生活のため」など、特定の目的を達成するための手段だと思っていました。
周りにも「生活のために働く人」が多く、私もそういうものだろうと思っていたのです。
しかし、YOUTRUSTでは、事業に関わっている全てのメンバーが、ただひたすらに会社の成長のために本気で仕事をしていました。
そして私も、YOUTRUSTのサービスを伸ばすことに本気になれました。
YOUTRUSTでのインターンを通して、「働く」ことの概念が、ガラリと変わったのです。
次第に「アルバイトでもどんな形でも構わないから、このままYOUTRUSTで働き続けたい」と、真剣に考えるようになっていました。
こんなに素敵な人が集まる会社には、なかなか出会えないだろうと感じていたからです。
最終的に、覚悟を決めて内定先に断りを入れ、その強い思いを岩崎に伝えました。
岩崎には「普通なら、YOUTRUSTでの言質とってから内定を断るよね」と言われました。
振り返ってみると、無鉄砲だったと思います(笑)。
でも、YOUTRUSTで働けるのであれば、雇用形態は何でもよかったんです。
まずは迷惑をかけてしまう内定先に何よりも早く伝えようと思って、内定辞退の連絡をしました。
いえ、ペット保険サービスを運営する会社です。
人材業界への就職の志望度を下げていた私は、「一緒に働く人」を重視して就職活動をしていました。
これまで所属していた部活やサークルで、環境が自分のモチベーションに大きく影響していることに気付いたからです。
嵐にのめり込んだのも、嵐の魅力はもちろんですが、ファン仲間と一緒に嵐を追いかけていること自体に楽しさを感じていたことが強く影響していました。
当時の内定先は、私の飼っている犬がずっとお世話になっている会社だったので、興味を持って選考を受けました。
内定をいただいた後に参加した内定者アルバイトでは、一緒に働きたいと思う方々に出会うことができました。
今でもその会社のサービスにはお世話になっていますし、自分がもう1人いたら入社したいと思うくらいです。
でも、YOUTRUSTは、人に恵まれているだけでなく、「人がより幸せに働くため」という自分が一番叶えたかった思いを実現できる会社です。
どうしても、心が引かれてしまいました。
もっと早くから、スタートアップやベンチャーを検討すればよかったと思うことはあります。
就職活動では、大手企業ばかり受けていました。
高校、大学と私立に通わせてもらっていましたし、「親のためにも安定感のある名の知れた企業に行くべきだろう」と、漠然と思っていたのです。
自分で言うのもなんですが、私は優等生タイプで、スタートアップに就職するようなアクティブなタイプではありません。
自分の過去を知る高校時代の友人に就職先を話すと、いまだに驚かれます。
しかし、一緒に働く人を「賭け」にしないためには、スタートアップが最適であるということに、YOUTRUSTに関わり始めてから気が付きました。
内定先のペット保険会社で出会った人たちは、皆さん素敵な方々です。
しかし、社員が数百名規模の会社なので、内定者アルバイトで知り合った方々と、配属先でも一緒に働けるとは限りません。
一方、スタートアップは社員数がそう多くないので、顔が見える関係性で働き続けることができます。今にして思えば、自分の就職軸にぴったりです。
「なんとなく大手」の固定観念が、自分の可能性を狭めていたことに気が付いたのは、就職活動を終えてからでした。
そこに気付かず、内定先を入社直前に断ってしまったことを、とても申し訳なく思っています。
それでも、何度就職活動をやり直したとしても、最後は間違いなくYOUTRUSTに入社していると思います。
私にとって、YOUTRUSTと同じレベルで、人にもビジョンにも深く共感できる企業は他にないからです。
学生のうちから、多様な価値観に触れておくことが大事だと思います。
自分がいる環境からは想像できない生き方や、働き方をしている人に出会えるかどうかで、その後に選べる選択肢は全く変わってきます。
私は嵐のファン活動を通じて、会社員でなくても心の底から楽しそうに人生を生きている人に、たくさん出会ってきました。
そういった人たちを知っていたから、「大企業で働くことが幸せの全てではない」「幸せの形は人それぞれ違っていていいのだ」と、納得感を持って意思決定ができたのだと思います。
人は、知っていることの中からしか選択できません。
ですから、私のように明確にやりたいことがない場合は、まずは選択肢を増やしておくことが大事だと感じます。
やりたいことを無理に決める必要はありません。
いつか訪れる未来の自分のために、たくさんの出会いに触れて、将来の選択肢をつくってみてください。
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取材・文:岡田菜子、編集:オバラ ミツフミ、デザイン:國弘朋佳、撮影:堀内菜央(本人提供)