「ABEMA」の最年少プロデューサーとして働く早馬光さんは、少し変わった方法でキャリアのスタートラインに立ちました。
20卒でありながら19卒の学生を対象とする新卒採用選考に潜入し、長期インターンとして勤務を開始。
インターンを開始した4カ月後には、20卒としての内定を獲得しています。
「このように振る舞わなくてはいけない」といった暗黙のルールに縛られがちな就職活動において、オリジナルなスタイルで社会人キャリアをスタートした早馬さん。
彼女の就活を振り返り、形骸化したルールに縛られず、自分でキャリアをつくる思考をひもときます。
—— 早馬さんは、20卒にもかかわらず、1つ上の世代の19卒を対象とする新卒採用選考に参加していたそうですね。
もともと「ABEMA」の視聴者だったこともあり、学生ながら「今すぐにでも働きたい」と思っていました。
しかし、調べてみても、長期インターンの募集がなかったのです。
親会社であるサイバーエージェントで働いている知り合いもいなかったので、実際に働いている社員に直談判するために、19卒の新卒採用選考に潜り込みました。
—— 選考を経て、内定を獲得したのでしょうか?
無事に選考を突破していったのですが、あるタイミングで20卒であることを告白すると、「まだ内定は出せない」と言われてしまいました。
対象の学年ではありませんから、当然のことです。
しかし諦めきれず、「どうしても働きたい」と食い下がりました。
すると、熱意が伝わったのか、募集していなかった長期インターンとして、働く機会をいただきました。
—— 「落ちたらどうしよう」「悪い印象を持たれたらどうしよう」など、不安な気持ちはなかったのでしょうか?
もちろん躊躇しましたが、少なくとも「働きたい」という熱意は伝わると考えていました。
また、「ABEMA」に対する思いは、選考に参加している誰よりも強いと自負していたので、「マイナスに捉えられることはないだろう」とも思っていましたね。
実のところ、応募資格を持たない私が採用してもらえたのは、誰よりも「ABEMA」が好きで、詳しかったからだと思います。
そして、「ABEMA」で働きたい理由にも、しっかりとした根拠がありました。
熱意があるのはもちろん、それを裏打ちするエピソードがあったからこそ、オリジナルな就活でキャリアのスタートラインに立てたのだと思います。