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【5つの新発見】強みから逆算して見つける「私に合う仕事」

【5つの新発見】強みから逆算して見つける「私に合う仕事」

    目次

    就職活動のES(エントリーシート)や、第二新卒での転職では、「持ち前のリーダーシップで部活を成功へと導きました」「コミュニケーションを通して、相手の考えを汲み取ることが得意です」などと、自身の強みをアピールする機会が多い。



    しかし、内定を得ることを優先するあまり、本音で話さず、相手に合わせた強みを用意している人も少なくない。



    本来の自分と違う着飾った強みでは、仮に選考を通過したとしても、自分の性格や価値観と合わず、就職後につらくなってしまうことがある。



    そこで、JobPicks編集部が、22の職種で本当に必要なスキルやマインドセットを徹底取材したところ、職種ごとに必要な強みの傾向が見られた。



    あなたの本当の強みから逆算し、どんな仕事に向いているのか、ヒントを探っていく。



    コミュ力の生かし方で変わる適職


    【5つの新発見】強みから逆算して見つける「私に合う仕事」_01

    顧客との密なやりとりが求められる「営業」や「コンサルタント」は、コミュニケーション力が問われる仕事の代表格だ。



    そのため、応募時にこの強みをアピールする人は多いが、大切なのはコミュニケーションを通じて「何を解決」するかだ。



    この点に注目して、職業別に必要とされるスキルセットを見比べてみると、コミュニケーション力はさまざまな形で応用できることが分かる。



    営業(インサイドセールス)に必要なスキル:細かなことに気がつく力

    会話の細部から相手の人物像や置かれている状況を想像するなど、受注につなげるための情報を導き出す力が必要とされる。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    ITコンサルタントに必要なスキル:コミュニケーション力

    クライアントとの折衝はもとより、社内でもデータサイエンティストやUXデザイナーなどの異職種との協業が増えており、コミュニケーションの巧みさも必須。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    このように、営業やコンサルでは「聞く力」を生かして問題を見つけ出し、顧客を成功へと導く力が必要とされる。



    他方で、コミュニケーション力の中でも「愛嬌」が求められるのは事業開発である。意外なことに「事業開発で一番苦労するのは人間関係」(守屋実事務所・守屋実さん)だからだ。



    事業開発に必要なマインド:うまく立ち回る愛嬌

    新規事業の中身によっては、社内の別の事業部の利益を損ねたり、貴重な人材リソースや予算を使うことで敵も作りやすい。愛嬌を駆使してうまく立ち回り、失敗してもそれを学びに変える前向きさが必要だ。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    また、総合広告代理店で活躍するマーケティングプランナーは、たくさんいる社内外の関係者を巻き込む力が求められる。



    「クライアントの社員を対象としたワークショップの設計や運営なども行うため、ファシリテーションスキルも必要」(博報堂・喜田村夏希さん)だという。



    好奇心がないとつらい仕事


    【5つの新発見】強みから逆算して見つける「私に合う仕事」_02

    好奇心旺盛なんて抽象的過ぎて強みにならないと思う人がいるかもしれない。しかし、好奇心の「中身」をきちんと自己分析すれば、自分に合う仕事が見えてくる。



    例えば、好奇心旺盛な人が活躍できる職種は、コンサルタント、マーケター、エンジニアなどだ。これらの職種に共通するのは、多様な業界、トレンド、技術などを「学び続ける」必要があること。



    新しいものに対する好奇心があまりない人には、変化が大きく、目まぐるしく変わるため、つらい仕事とも言える。



    コンサルはさまざまな業界の案件があり、担当案件が変わるたびにゼロから業界知識や特有の商習慣を学ぶことが求められる。



    経営コンサルタントに必要なマインド:成長意欲

    多様な産業の多彩な問題解決が仕事なので、常に新しいことに挑戦したがる成長意欲や好奇心が強くないと、続けるのがしんどい。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    マーケターは、目まぐるしく変わる商品・業界に対する知識力と理解力、そして日々変化する消費者の興味や行動に対する理解が求められる。以下はマーケティングプランナーの例だ。



    マーケティングプランナーに必要なマインド:人間行動、トレンドへの関心

    クライアントやターゲット顧客のことを考え続ける職業のため「人の行動への興味や仕組みへの興味」(博報堂・沼田宏光さん)が求められる。「いち早くClubhouseを始めるなど、トレンドを察知した上で実際に乗っかれる力も必要」(電通・木伏美加さん)だ。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    そしてエンジニアは、仕事で使う技術に対する専門性を深めることに加えて、日々進化する技術の最新事例をキャッチアップし続けることも大切だ。



    法人向けサービスを開発するエンジニアだと、ユーザーの業務(サービスを利用するシチュエーション)を理解する習慣も求められる。



    ソフトウェアエンジニアに必要なマインド:向学心

    勉強熱心であることや好奇心も必要。常に出現する新技術に追いつくことはもちろん、業務で関わる他業種の知識を得ることがアドバンテージになるからだ。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    好奇心と一口に言っても、自分は何に興味を持ち、どのような状況で好奇心を感じたのかはそれぞれ違うはずだ。過去に立ち返って、好奇心の中身を考えてみるのもいいかもしれない。



    真面目さが強みになる職業も


    【5つの新発見】強みから逆算して見つける「私に合う仕事」_03


    「真面目さ」なんて、ありきたりで自己アピールにはふさわしくない。そう思っている人も、好奇心と同様に「どう強みが生きるか」を具体的に分析すれば、適職を見つけることができる。



    例えば、人一倍正義感が強く、不正や不公平なことに対して、厳しいことでもはっきりと伝えることができることは、他の人にない強みである。



    会社内での不正や悪事は、会社全体の評判を下げ、社会からの信頼を失う可能性もあるため、高い倫理観を持つ人が求められる仕事もある。



    具体例は、法務や人事だ。



    会社内では「コーポレート部門」と呼ばれ、裏方に徹することが多いが、社内外に対して誠実に振る舞うことが何より重要視される。不祥事やミスを防ぐ意味でも、重要な役割を担っている。



    法務は、会社や事業の法的な課題を見つけ出し、問題解決に導いたり問題を未然に防ぐ仕事だ。契約や取引に対するリーガルチェックなどで、「事業の成長に向けて許容できる範囲」と「法的・倫理的にやってはいけないこと」の線引きを常に考える姿勢が求められる。



    法務に必要なマインド:真面目さ

    法律の解釈は難しく、なおかつ事業を取り巻く環境も瞬く間に変わるため、ずっと勉強し続ける真面目さが必要。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    一方で、人事は自社の成長を後押しするため、社員の「働きやすさ」と「働きがい」を向上させる仕事だ。人事制度の制定や評価基準の作成は、社員のキャリア形成に大きな影響を与えるため、公平さを追求し続けることが大切になる。



    人事に必要なマインド:高い倫理観

    人事評価などの個人情報にアクセスし、改竄することができる立場に就くこともあるため、いかなる状況においても他者の不利益になることをしない、圧倒的な倫理観の高さが求められる。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    法務や人事などの仕事は、裏方で存在感が薄いと思われがちかだ。しかし、今はSNSですぐに企業の評判が出回る時代。だからこそ、企業の規範を作る仕事の重要度は高まっている。



    文章力が強みになる意外な仕事


    【5つの新発見】強みから逆算して見つける「私に合う仕事」_04


    文章力が必要なのは、編集者やライターだけではない。意外なことに、文章力が必須と言える職種は、Web・デジタルマーケターとコンサルタントである。



    どちらの職種も、社内外で異なる職種の人と協業するケースが多く、相手にやってほしいことを的確に伝える文章力は重要度が高い。



    また、Web・デジタルマーケターは、宣伝用のキャッチコピーや、販促用の記事を自分で書くことができると、その都度ライターにお願いする必要もなくなり効率的だ。



    Web・デジタルマーケターに必要なマインド:一人では何もできない

    全体の戦略を立てる一方で、自分で手を動かすスキルは持たないため、成果を出すにはWebサイトを作るエンジニアやコンテンツを作るライターに頭を下げなければならない。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    コンサルの中でも、特にITコンサルタントは、戦略立案のみならず顧客と共にプロダクト開発に取り組む機会が増えており、デザイナーなど異職種とのコラボも増加している。



    デロイト トーマツ コンサルティングの宮下剛さんは、JobPicksの取材に対して「考える、書く、話す力は基礎スキルとして必要」と述べている。



    「誰かのため」が重視される注目職種


    【5つの新発見】強みから逆算して見つける「私に合う仕事」_05


    自分が先頭に立ち引っ張るのではなく、人をサポートすることが得意な人は、サービスの継続利用を促すカスタマーサクセスに向いている。



    カスタマーサクセスとは、近年、SaaS型サービス(インターネット上でユーザーが必要とするソフトウェアを提供するサービス形態)の増加とともに、急速に需要が増している営業部門の新職種である。



    継続的なコミュニケーションを通じて、顧客の満足度向上や事業の成長に貢献する役割を担っているため、献身的なサポートが求められる。



    カスタマーサクセスで必要とされるマインド:顧客視点

    顧客の成功を後押しする職種とはいえ、「こんな機能を付けてほしい」といった顧客の要望を全て聞き入れるわけにはいかない。常に顧客に寄り添いながらも、現状のプロダクトで何ができるのかを考え抜く必要がある。

    ——書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』より



    ちなみに、「協調性」や広い意味での「チームワーク」が強みと考えている人も多いだろう。確かに、チームワークは多くの職種で生かすことのできる強みである。



    しかし、逆に言うと、チームワークが必要ではない仕事は、ほとんどない。



    例えば、エンジニアは一人で黙々と作業しているイメージを持つかもしれないが、ほとんどの場合はチームで開発を進めるため、他人とコラボレーションする意識や発信は不可欠である。



    そのため、チームワークが得意という強みは差別化要素にはなりにくいので要注意だ。



    強みは、自分が当たり前にやっていること



    自分の強みはありきたりで、誰にでもできることだと感じている人もいるかもしれない。



    しかし、自分にとって当たり前にやっていることこそが強みであり、その強みを生かすことができる職種はきっとある。また、生かすには職種と同じくらい、周りの環境も重要である。



    書籍『JobPicks 未来が描ける仕事図鑑』では、この記事で紹介した仕事以外に



    • 未来をリードする22職種で「必要なスキル・マインド・学歴」

    • 新卒社員が「最初にやる仕事」

    • 就職後に身に付くスキル



    なども載っている。これらの情報と、自分の強みを照らし合わせ、納得のいくまで仕事選びをしてみてはいかがだろうか?


    JP書籍_01

    文:平瀬今仁、編集:佐藤留美、伊藤健吾、デザイン:黒田早希

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