2025年3月に卒業(修了)を控える大学3年生または修士1年生を対象にした、面接に関するアンケートが実施されました。3月1日に「解禁」となった就活で大きなウェイトを占める面接ですが、自信があると答えた学生は、2割に満たないことが分かりました。
「評価されると思うと緊張してしまう」「自信がないので、練習や準備をして臨みたい」といった意見が多く、不安に感じている学生は少なくありません。一方で面接でアピールしたいことでトップに立ったのは「学生時代に力を入れたこと」の53.8%でした。
2025年3月に卒業(修了)を控える大学3年生または修士1年生を対象にした、面接に関するアンケートが実施されました。3月1日に「解禁」となった就活で大きなウェイトを占める面接ですが、自信があると答えた学生は、2割に満たないことが分かりました。
「評価されると思うと緊張してしまう」「自信がないので、練習や準備をして臨みたい」といった意見が多く、不安に感じている学生は少なくありません。一方で面接でアピールしたいことでトップに立ったのは「学生時代に力を入れたこと」の53.8%でした。
調査は、就活情報サイトを運営する「学情」がインターネットアンケートを実施(2023年12月18日〜24年1月10日)し、25年卒の715人から回答を得ました。
「就活活動の面接に自信がありますか?」という問いには「自信がある」とした学生・大学院生は3.5%にとどまり、「どちらかと言えば自信がある」の13.8%を合わせても17.3%と2割に満たない結果に。「どちらとも言えない」(17.3%)を除いても6割以上が面接に不安を抱えている現状が浮かび上がりました。
「自信がない」という学生からは「評価されると思うと緊張してしまう」「面接で自信を持って話せるようになるには、もっと自己分析をする必要だと思う」といったコメントや、練習や準備によって慣れておきたいという声が多く上がりました。
一方で「自信がある」と答えた学生からは、「既に何社かの面接を経験している」「何度か面接を経験し、雰囲気や聞かれることをつかめてきた」と、場数を踏むことで自信をつけてきたことがうかがえました。
「面接でアピールしたいこと」の設問では、面接やエントリーシートで準備する事項の鉄板とも言える「ガクチカ」(=学生時代に力を入れたこと)が53.8%で最多に。複数回答可で唯一の50%超えとなりました。
このほかには、
2位 アルバイトの経験(44.6%)
3位 高校時代に力を入れていたこと(22.9%)
4位 志望理由、サークルの経験(18.5%)
6位 どのような社会人になりたいか(17.2%)
と続きました。
学生からは、「仕事はチームワークが大切だと思うので、多く人と一緒に何かをした経験を話したい」「アルバイトも、高校の部活も同じものを続けてきた。継続力をアピールしたい」などの声がありました。留学に関するものも目立ち、異文化に触れて価値観が変わった経験や、将来のビジョンが定まったことをアピールしたいという姿勢が見られました。
調査では、学生から面接官へ聞きたい「逆質問」の内容についても尋ねました。逆質問は、企業が目指す事業の方向性やキャリア形成に関する考え方など、自身との相性を見る貴重な機会にもなっているようです。
トップに立ったのは「働く環境に関すること」の57.1%。次いで、「どのような社員が活躍しているか」「新入社員・若手社員に期待すること」「福利厚生」と続きました。
調査を行った学情は、逆質問を通じて自分が長く働ける環境なのかどうか、自身が活躍できそうか、キャリアプランと合致するかなどを確かめたい、という学生側の意向がうかがえると分析しています。採用面接は単に自分の強みを伝える場ではなくなっていることが分かります。
(文:中井舞乃、編集:竹本拓也、タイトルバナー:kazuma seki / GettyImages)