コロナ経て注目の新しい職「コミュニティマネジャー」になるには?
2023年7月3日(月)
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福岡県古賀市にある「快生館」は、温泉利用だけでなく、ワーケーションや企業研修に利用されていて、月2、3回ペースで、地域住民も巻き込んだイベントも開催されています。
ここでコミュニティマネジャーとして働く宿野部真央さんは、その地ならではの体験をイベントとして盛り上げる仕事にやりがいを感じています。彼女が立ち上げた代表的なイベントは「狩猟体験ワーケーション」。宿野部さんは「わな」の狩猟免許を持っていて、参加者らと鹿や穴熊を捕まえ、命の大切さをともに学んでいます。
幼少期はフィリピンなど海外で過ごし、3年前は自転車で日本一周を試みた宿野部さんの強みは、どんな人ともわけ隔てなく仲良くなれること。いまのコミュニティマネジャーの適性につながっているといいます。
今後は、九州のサブカルチャーをテーマとしたイベントを企画して、海外からのインバウンド観光客を呼び込みたいと意気込んでいます。
チームメンバーで試行錯誤しながら企画を実現させる時にやりがいを感じま
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楽さんはコミュニティマネジャーとして、シェアハウスや飲料メーカーのコワーキングスペースで勤務し、人々のつながりと対話をデザインしています。具体的には、イベントやボードゲーム、料理、哲学対話などを企画・運営し、コミュニケーションのきっかけを生み出しているといいます。
コロナ禍で失われたコミュニケーションのニーズを埋める存在として、コミュニティマネジャーのニーズが高まっていると分析します。
大学卒業の前には新宿・歌舞伎町でホストとして働き、そこでの経験から日本のジェンダーギャップ問題に改めて気づき、いまは同性婚や夫婦別姓に関わる家族法改革を目指しています。
将来的にはLGBTQ+フレンドリーなサウナ付きシェアハウスをオープンしたいそうです。歌舞伎町のホストは、大半が勤務地の新宿区に住んでいるため、みんなが投票に行くという実態を学びにいくとのこと。その学びを参考に、多様なジェンダーの人が集まる場を生み出し、政治にポジティブな影響をもたらしたいといいます。
コミュニティマネジャー この仕事の始め方 職種としてはまだ新しく、コミュニティマネジャー界隈のグループがあって、すでにこの職で働いている知人からのリファラル(紹介・推薦)というケースが多いです。飲料メーカーでの仕事は公募で見つけました。いまこの仕事をしているのは、何かの体験で「人のつながりが大事だ」と強く感じた人だと思います。 ゲストハウスやコワーキングスペースなどで、他人とつながったり、生き生きした体験をしたりして、自分がそうした仕事や環境に向いていると気づいた人が多いですね。
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西井香織さんはNEWRON株式会社の代表であり、副業としてコミュニティマネジャーも務めています。
「ワークスタイリング 東京ミッドタウン 八重洲」で働き、会員同士のマッチングやイベント開催を行っています。シェアオフィスにおいてコミュニティマネジャーの存在が、新たな出会いやイベントへの参加などのサービスを提供し、入居の延長を決める企業もあるそうです。
彼女は学生時代から人と人をつなぐことをしており、それが仕事になる時代がくるとは想像していなかったそうです。新しいアイデアを生み出す瞬間がワクワクするといい、起業したNEWRON株式会社では「アイデアソン事業」を通じた定性分析もしています。
自身の好きなことを追求し、起業する道を選んだきっかけは、ヒッチハイク中に襲われて死にかけた経験から。そこでみた走馬灯で「幸せじゃない人生だった」と振り返り、「やりたいことを今すぐしよう」と切り替えて、人と人をつなぐ仕事に向き合っています。
アイデアをカタチにすることを仕事にできる会社に入社したいと、就活をし
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新福剣士さんは、2023年3月まで東京都が開設した「TOKYOシェアオフィス墨田」で現場責任者兼コミュニティマネジャーとして活動していました。受け付け業務のほかに、地域の人々が協力し合える企画やイベントを運営。公的なコミュニティ運営だからこそ、予算感やリスクの配慮が求められるなか、参加者が驚き・笑えるようなエッセンスを盛り込んだイベントづくりを心がけたそうです。
コミュニティマネジャーをはじめたきっかけは、世界一周旅行でお祭りに触れたこと。人とのつながりから生まれるエネルギーを感じたことをきっかけに、コミュニティづくりやイベント運営に生かしています。
また、プロコーチとして小学生にもコーチングをしているかたわら、熱波師の資格を持って100人規模のサウナイベントも盛り上げています。それぞれ異なる活動ですが、人と人の関係や場をつくる意味ではつながっている、と話します。
「自分の金でそれをやるのか?」という言葉はとても心に残っている言葉です。会社に所属したり、お仕事を受注する身になっていると、いつの間にか、勝手に生まれるお金をどう使うか、というような視点になっていることは少なくありませんでした。その予算の使い方を自分のお金だった時に本当にするのか?この視点を持つことで、本当に吟味して一番いい形で施策を打とうというマインドになりました。自分が仮に経営者をしていたときに、本当にこれをするのか?と言う視点は、自主的な気持ちを育んだことをとても覚えています。自分の金だった時にしないことはしない。無駄遣いしてないか?一番効果があるか?その視点は今後も忘れないようにしていきたいです。
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モデル活動をしている森田さんは、福岡県古賀市でコミュニティマネジャー、カフェスタッフの仕事もしています。
8年前にモデルを始めたきっかけは、福岡市の天神でスカウトされたことでした。福岡を中心にテレビCMに出演し、東京との2拠点生活に。お笑い芸人・千鳥と共演してポッキーのCMに出演したり、ZOZOTOWN専属モデルにもなったりしました。
東京ではモデル仲間と一緒に共同生活をしていましたが、ある時、ZOZOでの契約が終わったそうです。大好きな地元・古賀市と温泉を発信したいと思い直し、福岡にUターンで戻ることを決意しました。
現在は古賀市のPR大使として活動し、飲食店の取材や広報誌への記事執筆。元温泉施設を改装したコワーキングスペース「快生館」では、SNS発信やランチ会の企画運営などを担当しています。
また、温泉に関する5つの資格を持ち、温泉入浴指導員としても活動。モデルとしての経験を生かしながら、「癒やし」を提供することにやりがいを感じています。
いつかのミーティングの際、「快く働き、快く生きるためのヒントを見つけ
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次回から「研究開発職編」をスタートします。楽さん(#02出演)のご友人で、スポーツメーカー・ミズノで研究開発をしながら、かくれんぼの魅力を広げようとする岡村直美さんへのインタビューを公開予定です。
番組への感想はハッシュタグ#いいかも、とつけて投稿ください。もし気に入っていただけましたら、ぜひフォローいただけるとうれしいです。
(文:池田怜央、映像編集:長田千弘、デザイン:高木菜々子、編集:野上英文)