面談中は自分が女優だと思いなさい
まだ駆け出しのキャリアカウンセラー(リクルートエージェントでは「キャリアアドバイザー」と呼ばれていた)だった頃、同じチームの大先輩から言われたひと言。
当時26歳で1社経験だったこともあり、求職者の語る転職理由に共感できないことがたびたびあり、つい「そんな理由で転職したいなんて……」と言ったとき、ピシャリと「面談だけで求職者のことを全て分かったつもりにならないように」と言われた。
どんなに共感しにくい転職理由であっても、それがそ...
の求職者の本音だという手応えがあるならOK。逆に、何となく表面的なことしか聞けていないなと思ったら、とことん聞くこと。本音を引き出せないのは、あなたの面談が未熟なだけ。求職者のせいなんかじゃ決してない、と。 「でも、うまく共感していることを伝えられない」と言う私に、先輩は「面談ブースに入った瞬間から、女優になりなさい。相手に共感する『役』を演じるのよ」と教えてくれた。その日から、面談中の立ち振舞いが180度変わった感覚があり、結果もどんどん出るように。 この教えは、キャリアカウンセラーの仕事から離れた今でも、相手の話を聞く時に非常に役に立っている。