人事コンサルタントの経験談やりがい

仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

  • Ishii Yuki
    現職者Ishii Yuki
    経験: 5年
    EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

    同僚やお客様とディスカッションしているとき

    私は、様々な人や会社の「ホンネ」を聞けることにコンサルティング業務の醍醐味を感じます。業種・領域共に様々な業務に従事してきたのですが、仕事を通じて社会の様々な面を知ることができる点がとても興味深いです。


    同じものを見聞きしても、異なるバックグラウンドや経験を持つ人であれば、異なる考えやアイデアが出てきます。例えば、一口に「女性活躍推進」と言っても「女性が活躍をすることは重要だよね」というお仕着せの言葉の裏側に、実は「私には出産の予定が...

    ないから関係ない」「女性ばかりえこひいきされるのは同じ女性としてもおかしいと感じる」「自分は女性として活躍をしたいけれど、自分のような者が昇格したいといっていいのか迷う」というような意見が隠れていたりします。特に人事分野では、「女性活躍推進」のような明確な答えのない課題が多くあります。 正論や建前だけではない、「本当に悩んでいること」がわかると、より奥行きを持って議論ができると感じますし、お客様の会社がより立体的に見えて来ます。 このように、課題が見えてくる瞬間がとても面白く、いつも、社会とは複雑なもので短絡的な解などないのだと実感します。


  • 柴田 彰
    現職者柴田 彰
    経験: 19年
    コーン・フェリー・ジャパン株式会社

    大企業の経営者から、本音で課題を相談された時

    近年では、日本企業でも、組織・人事にまつわる課題が真の意味での経営マターになってきています。私が駆け出しの組織・人事コンサルタントだった10年ほど前までは、人事といえば人事担当役員が対処すべき課題として考えられていたように思います。ところが、日本企業が軒並み伸び悩み、大きな転換を求められている現在では、組織や人事に関する課題は戦略論と並び立つほどに、あるいは戦略を超えるほどに経営者の関心を集めています。


    今、私が担当しているほぼ全ての...

    プロジェクトで、クライアントの社長が直接的な議論相手となっています。プロジェクトのテーマは、経営者の後継計画、役員体制の改革、人事制度の転換と様々ですが、大企業の経営者と少なくても週に一度はお会いして、真剣な議論を行っています。コンサルタントである以上、大企業の経営者と仕事でご一緒できるのは何よりの喜びですし、自分自身が常に成長しなければ価値が提供できないという意味では、とても緊張感があります。 プロジェクトを進めて、私たちの存在意義なり価値を認めていただけると、クライアントの経営者から、本音のご相談を頂戴することがあります。それは人の問題であったり、組織運営の問題であったりと様々ですが、素朴な悩みを、包み隠さずにぶつけていただけるようになります。経営者というものは、社内では決して弱みを見せるわけにはいきませんし、答えがわからない、といった姿を社員に見せるわけにもいきません。そういう立場の方から、ストレートなご相談を頂けるというのは、信頼を寄せていただいている証左だと思っています。こうした瞬間に、自分たちがやってきた仕事がお役に立てているのだと実感できて、素直に嬉しく思います。