経営企画の経験談この職業のプロになるには

同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

  • 青木 想
    経験者青木 想
    経験: 9年
    株式会社Surpass

    数字に意志を込め、細部にまでこだわることがプロの仕事

    「神は細部に宿る」という言葉と、「数字に意志を込める」という言葉です。

    経営企画という仕事は、とにかくExcelと向き合う、ザ・スタッフ職です。目立たないですし、数値を扱うのでミスは許されないですし、ミスした時には経営判断にも影響するため非常に緊張感の高い仕事です。売上を生み出さないコストセンターにも関わらず、ミスができない仕事で、売上の根幹を担う仕事でもあるため、いかに効率よく丁寧に仕事をするか、が求められます。その中で「神は細部に宿...

    る」という言葉は、私の中で印象に残る言葉で、例えばExcelを人に送付するときに、相手が開いた時にちゃんと全体が見えるように、必ずカーソルを左上に置いた状態で保存して送る、みたいな細かい気遣いから、数値設計をかなり細かいKPIにまで因数分解して何パターンも分けてつくる、ということまで、プロとしてのマインドセットをこの言葉を通して鍛えてもらったなと思っています。 また同様に「数字に意志を込める」もとても含蓄のある言葉で、結局ただの作業屋さんになるな、数値にちゃんと経営の意志を込めて実現できるような形にしていくことが経営企画なんだ、という教えは起業した今でも、非常に痛感する言葉です。


  • 辻 貴之
    現職者辻 貴之
    経験: 9年
    株式会社フジテレビジョン

    経営を企画するということ

    経営企画職の役割は、経営者・社員・顧客の思いの交わり=交差点を最大化することであると考えています。


    経営者の仕事は意思決定です。

    何を決めるかと言うと、目指すビジョン、そこに至るための戦略、その遂行のための資源配分です。社員には、意向や意欲があります。そして顧客は、会社が提供する財・サービスによって、それに関わる前と後で変化を感じ、それに対して対価を支払ってくださいます(それがお金だけないことがポイントです)。


    経営者の考えと社員の...

    思いの交わるところと、お客様や株主の皆さんへ役立つことの「交わり」を見つけ、具現化していくことです。 経営者には、そこに立たなければ見えない「景色」があります。ゆえに、関わる時には常に自分には見えていない「景色」があることを認識しておくことです。同時に、自分にしか見えない、聞こえないこともあります。それをあたかも「それ、知ってたよ!」と言われるように伝えることも大事です。また、社員は声があげにくかったり、経営者の思いが理解できなこともあります。その間に立って「通訳」することも大事です。そして、会社として貢献し、対価を下さる顧客の定義やその皆さんへの価値の届け方などを、自分なりに探って把握しておくことも必要です。 よって、求められる資質は、抽象的なことを具体的に伝えることで、関わる人たちの心を動かし、行動を変えられることです。そのために、想像力と思いやりが必要です。


  • 安藤 桂介
    現職者安藤 桂介
    経験: 11年
    合同会社DMM.com

    実施すべき施策がいっぱい思いつくというのは迷いでしかない。1個か2個の本当の変革をもたらすものを愚直にやり切ることが重要。

    これは子会社のPMI(MA後の統合プロセス)と全社的な業務改善に携わ...

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