ベンチャーキャピタリストの経験談未経験者へのおすすめ本

転職や就活で、この職業を目指す未経験の方におすすめの書籍は何ですか?理由と合わせて教えてください。

  • 片岡 芳明
    現職者片岡 芳明
    経験: 6年
    株式会社サイバーエージェント・キャピタル

    『ZERO to ONE -君はゼロから何を生み出せるか』ピーター・ティール

    自分がスタートアップ業界に入ってすぐの時に先輩にオススメされ、実際に読んでみて大きな衝撃を受けた本です。

    起業家、投資家の両方で大成功を収めている、現代ビジネス界の生ける伝説、ピーター・ティール氏の一冊ですが、ティール氏がスタンフォード大学の学生向けに行った「起業論」の講義が本書のもととなっています。


    ビジネスの世界ではゼロイチが〜とよく耳にしますが、その可能性を見つける難しさ、成し遂げていく過酷さ、ま...

    た一方でその尊さを痛感させられた一冊でもあります。 本書のテーマである「0から1を生み出す」ためには「賛成する人の殆どいない、大切な真実とはなんだろう」という問いかけが登場します。分かりやすく換言すると「世の中のほとんどの人は〇〇だと信じているが、私が思うに真実は〇〇の逆である。」という考え方です。 VCとして、起業家の方々の考える世の中に対する新たな価値提供の形を伺う際にこの視点は重視してますし、自身で今後の投資テーマを考える際にもこの思考をもとに考慮しています。 賛成する人が殆どいない、と言っているだけあり、この本の内容も一般的な感覚から離れてる部分が多く、初見で混乱する方も少なくないかもしれません。ただ、普通とは違う、でも言われてみれば確かにそうかも…といった「隠れた真実」に数多く出逢える、何度も読み返したくなる魅力のある稀有な作品だと思います。


  • 早嶋 諒
    現職者早嶋 諒
    経験: 5年
    スクラムベンチャーズ合同会社

    『エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか』ジェイソン・カラカニス

    厳密にはVCの話ではないですが、Uberの初期投資家として知られる著名なエンジェル投資家が書いた本で、スタートアップに投資をすることを実体験を交えたストーリーとして読むことができます。


    スターアップ投資というのは、ハマったときの投資リターンが大きいこともそうですし、社会へのインパクトが大きい(=世界の在り方を変えていくきっかけになる)という点でも、魅力的で、なんとも夢があることですが、そうした世界観の一端に触れることができるいい本です...

    。 自分も入社前に薦められて読みましたが、読みやすく良い本だと思います