プロダクトデザイナー・工業デザイナーの経験談この職業のプロになるには

同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

  • 黒崎 由華
    経験者黒崎 由華
    経験: 3年
    株式会社ジョリーグッド

    デザイン・図面は次工程の職人へ渡す「バトン」であること

    ジュエリーデザインはデザインをした後、正面・両側面・背面・時には上面なども含めた図面を作成します。


    図面には3DCADでデザインを起こすために必要な断面図や宝石をどう留めるか、何グラム程度の地金使用を想定しているかといった細かな仕様への決定が必要となります。

    また、思い描いた頭のイメージを他者に共有するためには図面の精度が求められ、0.1mm単位でも整合性が取れていないと、図面からジュエリーを形へとおこしていく3DCADのメンバーや職...

    人への認知負荷が高まります。 そのために、ジュエリーデザイナーはそのデザインに対する思いやコンセプトはもちろんのこと、次の工程担当者が「どの情報があれば製品化しやすいか?」を考えながらデザイン・図面を起こしていくことが大切です。 「あなたが作成する図面はバトンです。描いて終わりではなく次の工程担当者へ渡し意志を繋ぐものなのです。」 先輩からアドバイスされたこの考え方は、職種が変わった今でも大切にしています。