UXの重要性を経営者に理解してもらえない時
昔はソフトウェアが欲しかったら、量販店に行ってCDの入ったパッケージで買ってましたよね。その時代においてソフトウェアの成功は「販売数」で決まっていたので、営業とマーケティングが非常に重要でした。
しかし、今はSaaSの時代が来ています。ソフトウェアを一回買ってもらうことよりも、解約せずに使い続けてもらい、満足度を高く維持することの方が重要になってきています。これにおいては営業やマーケよりもUXの方が効果的です。
欧米では、UXの重要...
性の理解が高く、IT企業はもちろん、銀行や法務省などもUXデザイナーやCXO(Chief Experience Officer)を雇っています。 しかし日本は欧米と比べてこの進化が遅く、UXの理解度がまだ低いです。 実は今の仕事でも実際のUX業務に使う時間よりも、社内のステークホルダー向けにUXの教育を行ったり、リサーチ結果やUXツールの活用を促すために使う時間の方が多いです。 まだ販売数や短期的な売り上げを重要視している企業からすると、UXの成果は定量化しづらいので、なかなか重要性を認めてもらうのが難しく、その中で自分の価値をどう企業に認めてもらえるかについて悩むことが多いです。 自分はUXのミートアップを開催しているので、UXの理解度の低い組織で頑張っている方々に会う機会が多く、皆さんはどう企業に認めてもらえるかを考えながら頑張っています。 皆さんの努力のおかげで、少しずつ前に進んでいるので、今後はきっと日本でもUXデザイナー・リサーチャーが不可欠な職種になってくると思います。そういう意味では非常に将来性のある職種です。