人に伝えるために手段を選ぶな
一人でゲームを作ることもできますが、会社ではいろんな方と協力して面白いものを作るのが仕事です。
その際に、どういうものを作りたいのか、作ってほしいのか、きちんと説明する必要があります。
通常は企画書や仕様書、発注書等の書類を使いますが、それで作っていただきたいものが伝わらなければ意味はありません。
「とにかくどんな手段でも良いから、なにを作りたいか説明しろ。人に伝えるために手段を選ぶな」
いろんな先輩に、言葉を変えてずっと言われ続けまし...
た。 長々と仕様書で詳しく書いたのに、いやそうじゃないんですよ確かに仕様書読むとそういう風にもとらえられますけど……というアウトプットになってしまった記憶もたくさんあります(そのときはものすごく頭を下げてリテイクをお願いしました)。 反省してその次は、こんな感じにしたいんですよ! と自分たちで演技をして写真を撮ったものを説明に使ったり、絵を描いたり、コンテを作ったり、自分で試作版を作ったり。様々な手段で意思の疎通を図りました。 つたなくてもたった一枚の写真、走り書きのイラスト、シンプルな作りの試作版の方が一瞬で意図が伝わって、それを受け取った方々が、何倍にも魅力的なイベントシーン、メニュー画面、キャラクター……ゲームに組み立てていってくださいます。 チームで一つの目的に向かっていく以上、意思の疎通は本当に大切で、リモートワークが多くなった今、ゲーム開発以外にも効く言葉だなと思います。 ※なお、最初にそれを言った先輩のゲームのプレゼンにはいまだに巻き込まれて、プレゼンのためにコスプレやら寸劇やらをさせられます。本当手段を選ばない。