クリエイティブ・アートディレクターの経験談副業・兼業

現在している副業・兼業の内容について、なるべく具体的に教えてください。

  • 安達 日向子
    現職者安達 日向子
    経験: 9年
    合同会社さかなデザイン

    海の世界に飛び込んで

    現在、フィッシャーマン・ジャパンという漁師団体でアートディレクターとして働いています。水産業をカッコよくて、稼げて、革新的な「新3K」にする、という目標を掲げ、日々さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。


    その一方で私は潜水士として海洋調査も行っています。


    潜水士と聞いて、海難救助をする「海猿」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。潜水士は他にも港湾での土木作業、沈没船の引揚げ、水産物の収穫など多くの場面で活躍する仕事。結構...

    メジャーな仕事なんです。 私自身は海の近いところで育ったわけでもなく、むしろ水が苦手で泳げず、海水浴すら行ったことがないほど海から遠い生活をしていました。 しかしフィッシャーマン・ジャパンとして漁業の現場に通ううちに、なんとなく海を身近に感じ、そこで働く人たちの姿に惚れ込むようになります。 そして数年前、海洋調査を専門とするダイバーと出会い、私も潜水やってみたい!と潜水訓練をうけることとなりました。あれよあれよといううちに水に慣れ、実際に海に潜る訓練を経て、筆記試験にも合格し潜水士の資格を取得しました。 現在、石巻の漁協さん、海洋調査ダイバー、地元の漁師さんたちと「ISOP(Ishinomaki Save the Ocean Project)」を立ち上げ、海で問題になっている磯焼けなど海洋環境に対して、調査や試験を行っています。 そんな「副業」ですが、自ら海に入り、海の中の様子をみることはダイレクトに自分の本職ーアートディレクターーに役に立っています。 近年海洋環境の変化は著しく、去年まで水揚げされていた魚がぱたっと市場から姿を消す、なんてこともしばしば。そんな海の変化は中に潜れば一目瞭然。現場の方のお話に対して自分の理解度がぐんと上がります。 さらに海洋調査を通して新たなプロジェクトも発足。大学と連携し新たな養殖の研究が進んでいます。 室内での仕事がおおいデザイナーですが、海に潜るというもう一本の軸を手に入れて、精神的にも安定することもあります。 思い切って違うスキルを身につけたら、さらに世界はひろがって面白くなったな、と思います。


  • 木本 梨絵
    現職者木本 梨絵
    経験: 9年
    株式会社HARKEN

    日本草木研究所

    日本各地の植生を研究、記録し、さまざまなプロダクトに昇華する会社を本業とは別で立ち上げているところです。(2021年6月ローンチ予定)


    本業では他社のブランディング、コンサルティングの仕事がメインになる為、兼業で自ら責任を持ってブランドを継続するということにも向き合い始めています。




    ■日本草木研究所


    一、日本各地に自生する多様な草木を蒐集する。

    二、それらの植生と歴史を紐解き記録する。

    三、蒐集と記録の結果としての副産物を発表...

    する。 土地が変われば、風土が変わる。根付く草木は物語る。 代々受け継がれる活用法を脈々と探り今の私たちの視点で咀嚼する。 蒐集、記録、発表。それらを繰り返し、新たな価値を見出す研究所。 INSTAGRAM(2021年6月スタート) https://www.instagram.com/nihonkusaki_lab/?hl=ja