「もっとうまくなりたい」と思えるか
すべての仕事に通ずる話だと思いつつ、「もっとうまくなりたい」という向上心を持ち続けられるかが重要だと強く感じます。
ライターは腕で勝負する職業なので、常に筆力(関心領域や業界理解を含む)を向上し続けなければ、いずれ食べていけなくなってしまう。
いい意味でのミーハー心を持ちながら、誰に頼まれるわけでもなく、オタク的にテキストを読み書きし続けられることが、ライターに適している人の特徴だと思います。
この仕事に向いている人、向いていない人の資質とは何だと思いますか?
すべての仕事に通ずる話だと思いつつ、「もっとうまくなりたい」という向上心を持ち続けられるかが重要だと強く感じます。
ライターは腕で勝負する職業なので、常に筆力(関心領域や業界理解を含む)を向上し続けなければ、いずれ食べていけなくなってしまう。
いい意味でのミーハー心を持ちながら、誰に頼まれるわけでもなく、オタク的にテキストを読み書きし続けられることが、ライターに適している人の特徴だと思います。
言葉って、本当にままならないものだなと思います。文法を無視して好き勝手できないし。読む人のことを考えて書かないと全然伝わらないし。普通に書くと、普通の言葉しか出てこなくてクソつまんないし。だからそう簡単に、良いものが出来上がるものではない。だから、良い書き手になるためには、何よりも粘り強さが必要だと思います。
まず、書く前に考える。依頼主が伝えたいこと。現状の課題感。伝えたい相手はどんな人か。何を知っていて、何を考えていて、どんな言葉...
に喜び、どんな言葉を嫌がるか。どんなシチュエーションでこの言葉・文章に接触するのか。それなら、どんな口調で、どんな内容を、どんな構成で伝えるのが良いのか……。 その上で、書きながら考える。書いてからも、考える。読み返して、引っかかるところはないか。論理は飛躍していないか。読み手に嬉しい言葉遣いになっているか。書き手のエゴが出すぎていないか。余分な言葉は削ぎ落とされているか。もちろん、誤字・脱字・衍字(えんじ=余分な文字が入るミスのこと)は絶対NG。書いてから、できれば一晩寝かせて、フラットな目でチェックする。信頼できる人に見てもらう。そうやって、何度も書き直す。 短いコピーでも、長文でも、そのプロセスは変わらないと思います。特に長文は、技量がモロに出る気がする。ひょっこり良いフレーズがひとつふたつ浮かぶことはあるけど、それだけでは「一定の長さのあるテキスト」をクオリティ高く仕上げることはできない。ちゃんとした長文を書けないと、プロを名乗れない気がするので、そのスキルは粘り強く伸ばしていかないといけないのかなと思っています。そういう地味なところを頑張れない人は、結局、短いコピーも含めて、あんまり上手くなれないんじゃないだろうか(自分もそんなに上手くないかもしれないけど……)。
息をするように日本語の文章を読んだり、誰にも頼まれなくても文章を書い...