正解がない中の意思決定
人事制度というのは、概ね正解がないことが多く、会社のカルチャーや大事にしていることを軸に意思決定していく必要があり、かつ、メンバーの生活にも直結する、非常に難しいものだと思っています。つまり、いろいろ検討するけれども、最後は意思に基づいた「決め」の話であることが多く、考え方や生活環境、プライベートの状況などは人それぞれなので、全員が絶対的に満足する・納得する制度を作ることは不可能に近いと思っています。全員が満足するものではなく、その会社...
この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?
人事制度というのは、概ね正解がないことが多く、会社のカルチャーや大事にしていることを軸に意思決定していく必要があり、かつ、メンバーの生活にも直結する、非常に難しいものだと思っています。つまり、いろいろ検討するけれども、最後は意思に基づいた「決め」の話であることが多く、考え方や生活環境、プライベートの状況などは人それぞれなので、全員が絶対的に満足する・納得する制度を作ることは不可能に近いと思っています。全員が満足するものではなく、その会社...
ビジネスをドライブしていく上で、短期的に全ての社員にとってハッピーでない決定をせざる得なかったり、一見すると理念や組織の価値観と矛盾するような施策を取らなければならないことが稀にある。
そんなときでも、人事のミッションとして、その意味や意義と会社・ビジネスの方向性に整合性を持たせ、前向きな理解を得ようと制度設計したり、コミュニケーションを考えたりするが、そうそういつも完全ポジティヴにピタッ!と収まる訳ではない。そのロジックが上手く纏ま...
具体的な事例を上げることは難しいのですが、組織や人にに関して直面する経営課題の原因は何か一つのアクションでは解消せず、またアクションに対して効果が見えるのも時間がかかるため、それに向き合い続けるには精神的なタフさが必要だと思います。あ、な、なぬあなああ、
スタートアップ企業の成長過程で必ずくるという「壁」は予期していても必ずやってくるのだと実体験を持って理解しました。
他社の事例や経験談に学んで備えたつもりになっていても、それぞれの産業や戦略、組織というコンテクストの違いが存在する以上、勉強した通りには予防ができないのだと理解しています。
優秀人材の離職や一体感の希薄化などを例とする組織風土の劣化、それらに端を発する事業成長の踊り場。予防したつもりでもやってくるので、目先の課題解決と...
人や組織を扱う仕事というのは、会社組織における「機能(ファンクション)」のように見えますがそうではなく、現実は全体に広がる「層(レイヤー)」のようなものだと思います。
つまり全ての人に関係し、全ての人が当事者で、人の数だけこだわりがある世界です。
であれば、全員が満足する施策や仕掛けなどありえません。新しい仕組みを導入しようとすると、必ず摩擦が起こります。
でも、、摩擦が起こらず全員が歓迎する内容とは、単なる迎合であり人も組織も何...
どのような仕事も葛藤はつきものですが、この仕事は身近で表情が良く見える社員間の葛藤に対峙することが多いので、どちらの気持ちが痛いほど伝わり、悩ましい判断を迫られることがあります。また、成長のために社員にとってネガティブなフィードバックをすることも少なくなく、いつまで経っても慣れません。葛藤の例は以下のとおりです。
・社長の視座と、新卒の視座
・事業部門の意見と、管理部門の意見
・話をよく聞きながら、鵜呑みにはできない
・採用数が目標な...
出会いと別れ。アンマッチによって引き起こしてしまう後者と対峙するということは、簡単ではありません。ご自身も非常に優秀で、採用プロセスにおいて互いに相思相愛になったはずの入社でも、実際にアンマッチになってしまう人もいらっしゃいます。全てを自責に捉えるのは傲慢ですが、会社として環境設定を変えることができたのではないか?個人を活かせる場は提供できなかったのか?
人事の仕事は、人の人生に大きな影響を与える仕事です。一人ひとりの可能性を最大化させ...
採用するべきではなかった人を採ってしまって、アンマッチの中で苦しんでいる姿を見るとき。この人は自社以外にあるほうが幸せだろうかと考えなければいけない時。人生の大切な時間を預けてくれたことへの感謝と、もっと何ができただろうかという自責の念から、眠れなくなる日もあります。