『世界は贈与でできている』近内悠太
贈与者は名乗ってはならない。贈与は手渡す瞬間には気づかれてはならない。
名乗ってしまったら、返礼が可能になり、交換に終わってしまう。
あるいは、返礼ができない場合、呪いにかかり、自由を奪われてしまう。
この本の一節です。
組織人事に関わる自分が、もっとも教訓になったこととして「あとでわかる日が来るよ」との上司の言葉を挙げましたが、その成り立ちを見事に言語化してくれた一冊です。たとえ、わかる日がこないかもしれなくても、それでも祈りながら...
人に対して行う事どもを「人事」と呼ぶのだと思っています。