SE(SIerのITエンジニア)の経験談苦労

この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

  • 田井中 友裕
    経験者田井中 友裕
    経験: 3年
    株式会社BuddyCompass

    焦点が定まらない時

    ここでは(よくありそうな)SIerの悩みと、極めて個人的に起こった事を書きたいと思います。

    まずはSIerの悩みですが、やはりシステムに不具合が発生した時や開発遅延が発生した時には眠るのが苦しいくらいしんどいと思います。

    クライアントやプロジェクトにもよりますが、その瞬間にリーダーやマネージャーは、全員からのプレッシャーを受けるなかで、それでも冷静に仕事をこなす胆力が求められるのですが、慣れるまでは人によってはキツく感じるでしょう。

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    に極めて個人的な事をお話しします。 僕は一年目の秋頃に自宅のトイレで意識を失ったことがあります。明確な原因があるわけではないですが、新しく状況して慣れない環境で知識も薄い状態で毎日必死で仕事をすることへのプレッシャー、そして東西線で毎日地獄のような満員電車に乗っていたことが大きな原因になりそうです(僕は人混みが極端に苦手でイヤホンをしていなと動悸が激しくなる時があります)。意識を失ったその日は大事なクライアントとの打ち合わせがあり、僕の携帯には無数の着信履歴があったのですが、完全にメンタルが壊れていた自分は終わったと感じ、母親への電話と親友へのLINEを残してチャリで千葉県を一周する暴挙に出ました...笑 その日、その夜、親友の1人が車でわざわざ迎えに来てくれて朝まで海を見てぼーっとしました。 そして数日後にはもう1人の親友が声をかけてくれて、朦朧とした意識の中で2人でお好み焼きを食べました。その親友も全く違う理由で心を病んでいたのですが、それにも関わらず僕の状態に気づかなかったことを悔やみ、こんな状態を変えて助けたい人のために思いっきり楽しんで働ける会社を一緒につくろうと声をかけてくれました。 その瞬間から少しずつ僕の鬱の症状は緩和していき、産業医の方にもこんなに急激に快方に向かっている人はいないと言われたのを覚えています。 おそらくそれは自分の生き方の焦点が定まったからで、それまでは主語が自分から会社に置き換わって、自分の意思もなく、ミスをしないことに注力している状態に苦しみを覚え、それに満員電車が物理的にきていたのだと思います。 今はその友人と当時の思想をより強固にして、焦点を定めて生きているので、ある意味この出来事にも感謝をしていますが、当時は人生でもトップクラスの苦しみを覚えていました。