『Measure What Matters』ジョン・ドーア
マネージャーにとって「目標設定・動機づけ・評価」は、必ず向き合う一連のタスクです。
その出発点となる「目標」をどう立てるか、そもそも目標の意義とはなにか、目標と評価はどのような関係にあるべきか、これらについてOKRという手法を元に、様々な具体例を交えて学ぶことができます。
驚くべき成果を上げるには、一見無謀とも思えるほど高い目標を立てる必要があります。高い目標に向き合うことで、発想の幅が広がり創意工夫が生まれるからです。結果として失...
敗したとしても、本気で取り組んだのであれば、その過程で大きな成長を遂げることができます。高い目標を立てることは、チームが大きな成果をあげ、成長を遂げるための必須要件と言えます。 では、高い目標は評価という観点ではどうなるでしょうか。目標が未達に終わった場合、その達成度を評価に反映するとなると、チームは高い目標を立てようとするでしょうか。答えはNoだと思います。漸進・無難な目標を立て、安全に達成し、結果として大きな成果も成長も得られない。短期的には楽なのかもしれませんが、長期的に見て、どちらに明るい未来が開けるかは明白です。 OKRでは「目標と評価を切り離す」という答えを出しています。(会社の制度として)評価するための目標でなく、自分達の成果・成長のために目標を立てるべきと。 私の所属するDMMという会社には「本気の失敗を肯定する」という約束があります。この企業文化とOKRの思想が非常にマッチしており、マネージャーとしての自分の考え方の軸としています。 目標を立てる際、全員で読んでおくと議論が捗る一冊です。