コミュニティマネージャーの経験談この職業のプロになるには

同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

  • 佐藤 裕美
    現職者佐藤 裕美
    経験: 5年
    株式会社ニューズピックス

    n=1の信頼の積み重ね

    コミュニティ形成アプローチとしては、お一人お一人にコミュニティに対する信頼を築くことをイメージすることが大切だと、とあるコミュニティマネージャーがおっしゃっていたことが印象に残っています。


    コミュニティのビジョンやミッション、コンセプトが何かをしっかりと固め、それに沿ってコミュニティ全体へのメッセージングやストーリーテーリングはとても大切だと思います。

    ですがそのビジョンに向かって一緒に歩んでくださるように心を動かしていただくには、全...

    体アナウンスだけではなくお一人お一人に共感いただき信頼を築くことが大切だと思います。 信頼とは何か?信用と信頼の違いについて以下のようにまとめを目にしました。 信用→単方向で客観的な判断基準で他者に対してリスクをとる 信頼→双方向で主観的な判断基準で他者に対してリスクをとる 企業や学校などとは離れた新しいコミュニティに関わる場合、信用情報ではなくコミュニティという場へ信頼してもらえる心理的安全性を整えることもコミュニティ形成において大切だと思います。


  • 河原 あず
    現職者河原 あず
    経験: 8年
    Potage

    場づくりに大事なのは時間・空間を立体的に見渡して組み立てること

    コミュニティマネージャーというか、イベントの仕事をはじめたころの話です。東京カルチャーカルチャーというイベントハウス型飲食店に配属になり、未経験からイベントの仕事をやることになりました。企画書は見よう見まねで書けたものの、どういう風に構成して、場をつくっていったらいいのかわかりません。ヒントは、店長で、チーフプロデューサーの先輩・横山伸介さんの言葉に隠れていました。それが「立体的に考える」です。

    いい場づくりには細部にわたって観察するこ...

    とが要求されます。お客さんはどんな瞬間に喜びを感じ、どんな状況だとストレスを抱えるか。それを事前にシミュレーションしながら、お客さんの盛り上がりをつくるための種を、ひとつひとつ仕込んでいくのです。 場数をこなす毎に、シミュレーションの精度はどんどん上がっていき、場づくりにおいてそれなりの評価を受けるようになりました。その技術はファシリテーションやコミュニティづくりにも生かされ、どんどんやることの幅が増して今のキャリアを形成するに至っています。