CTO(最高技術責任者)の経験談苦労

この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

  • 白石 陽介
    経験者白石 陽介
    経験: 1年
    株式会社ARIGATOBANK

    【CTO】知識はあっという間に陳腐化する。本質を身に着けろ!とは言うものの、、

    IT領域における技術知識は圧倒言う間に陳腐化します。とはいえ、業務知識やリーガル的な知識は半年や一年で無駄になるものではなく、積み上がっていくものだと思っていました。


    しかし、私が今仕事をしているブロックチェーンの世界は、業界の変化や、技術の進化が極めて速く、前提がどんどん変わっていきます。この変化の速度は、Web業界にいた身からでも驚くべき速さです。


    いい過ぎかもしれませんが、ドッグイヤーならぬラットイヤーといえる程の速さではない...

    でしょうか。 この職種に限った事ではないですが、自分が考え出したアイデアを世に出せる前に、他の人達が形にしてしまうのではないか?自分が考えたアイデアは明日には陳腐化してるんじゃないか?そういった危機感や焦燥感のようなものが常にあります。 この焦燥感をはねのけるだけの研鑽を日々積むことが求められる仕事です。


  • Koga Masanori
    現職者Koga Masanori
    経験: 13年
    トラボックス株式会社

    私が不安になる原因は2つ、それは「未来」と「他の人の心の中」

    私が不安になる原因は2つあります。それは「未来」と「他の人の心の中」です。未来は誰にも分かりません。いくら準備しても想定外のことが起こります。他の人の心の中も本当のところは分かりません。というか、心の中は自分のことでもよく分かりません。分からないから不安になるし、それが積もり積もってしまうと「眠れないほどしんどい」となるのかなと思います。


    このように未来は不安の原因になりますが、ある程度リスクをコントロールできるようにはすることは可能...

    だと思います。障害が発生するタイミングは分かりませんが、Observabilityが十分であり、MTTRが短ければ許容できます。もちろん障害が発生したと聞いたときは緊張感が走り、対応中はしんどいなと思うときはありますが、眠れないほどではありません。 また、他の人の心の中も不安の原因になりますが、心理的安全性が高いチームを構築することは可能だと思います。厳しいフィードバックを伝えたり、意見が合わないなかで決断をするための難しい話し合いをするときがありますが、目的に向けて建設的に議論できるチームであれば眠れないほどしんどいということはありません。 こう考えていくと、眠れないほどしんどい瞬間というのは今はありませんというのが正直なところです。 もちろん想定していたよりうまくいかなかったことはたくさんあります。うまくいっていない状況に陥ったときに、抜本的に解決する策が思いつかないときもあります。原因は自分にあり、凹むこともあります。 ただ、それは結果であり、その経験を次に活かしていくしかないと思っています。 小さな「しんどい」が積もらないためには、しんどいなーと思ったときに素直に言える仲間が私には必要です。もしそのような仲間がいないことを想像すると「眠れないほどしんどい」ことになるかもしれないなと思いました。