CTO(最高技術責任者)の経験談この職業のプロになるには

同業の先輩や同僚にアドバイスされたことで、最も仕事上の教訓になったことは何ですか?

  • 栗林 健太郎
    現職者栗林 健太郎
    経験: 7年
    一般社団法人日本CTO協会

    CTOはエンジニアの代表ではない

    「CTOとは、エンジニアの代表ではなく自らのビジョンに基づいて意志決定する役割である」ということです(同業の先輩からの教えではありませんが)。


    わたくしがCTOになってしばらくした後、経営メンバーに対して提案を行う機会がありました。エンジニアたちの声を集め意見を取りまとめた上で、ある施策の提案を行ったのです。その内容を聴いて社長がひとこといいました。「そのことについてのあなたのビジョンはなんなのですか?」と。


    つまり、CTOというの...

    は社員の意見を代表してものをいう立場ではなく、自らのビジョンをもって語るべきだと諭されたわけです。 CTOに限らず、CXOと称される人々の最も重要な役割は、ビジョンを描き意志決定をすることにあります。しかし一方では、それらの仕事には「こうやれば確実」という方法があるわけはありません。つまり、どうしても不確実性が残る中でことを行う必要があります。 そうすると、ついつい何か確実なことにすがりたい気持ちが出てきます。たとえば社員がこういっていたからとか、他社がこうしているからとか。もちろん、ひとの意見を聴くことは大事ですが、そのことに自分の意志決定の責任を転嫁することがあってはなりません。そんな教訓を得たエピソードでした。


  • Ishihara Yoshinori
    現職者Ishihara Yoshinori
    経験: 4年
    マイブリッジ株式会社

    新入社員の時に以下の2点について教えてもらったことを今も守っている。

    1.実際コーディングする前に、何がやりたいのか先に言葉にする。ー>ソフトウェアの設計の概念だと思っているし、今も常に実践しようとしている。

    2.コードは自分の為ではなく、引き継ぐ人のために書くべきであるー>SIerとしてコードは顧客への納品物であったため、読みやすさも重要なポイント。->メインテナンス性が上がる。