商社パーソン(総合商社・専門商社)の経験談やりがい

仕事の中で、最も楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

  • 山口 快樹
    現職者山口 快樹
    経験: 11年
    三井物産株式会社

    投資実行から、事業主体者として意思決定を行い組織を動かすことまで行うこと

    現在、三井物産から投資先のPHCホールディングス株式会社に出向、経営企画部長としてPHCグループ全体の戦略策定・実行、M&A・PMIの主導、ガバナンスに関連する業務を通じ会社の成長に貢献する仕事をしています。


    世界有数のプライベートエクイティファンドであるKKRと三井物産が株主として協働するユニークな状況で、出向以降2件の大型買収を行い、会社の規模も大きく変わり、経営体制・組織もグローバルに再編され、会社は大きく変化しています。


    そ...

    の変化の中で、出向当初、経営企画部の一員として自らの立ち位置や会社への貢献を模索していたところから、幸いにも周囲や会社に認めてもらい経営企画部長としての機会を得ることが出来ました。上記大型買収を含めM&AとそのPMI、組織再編、ガバナンス体制構築、グループ全体の戦略策定等、様々な重要なプロジェクトを主導する立場として、自身の意思決定と行動を通じて会社の変革、成長に大きく貢献できることは大変やりがいがあり、最も楽しいと思える点です。 PHCホールディングスへの投資実行時には、投資チームの一員として関わり、投資後は出向し、会社の重要な意思決定に関わり実務を主導する立場になれたことは、商社の仕事の最もやりがいがあり楽しい部分の一つであると思います。


  • 山中 祐輝
    経験者山中 祐輝
    経験: 4年
    株式会社ミーミル

    日本のプレゼンス向上に貢献できる事業のダイナミズム

    自分が所属していたのはエネルギー事業の管理部門で、天然ガス事業や石油事業の予決算業務、投資案件などリスクマネーが増えるプロジェクトの会計/税務/財務的な観点での検討や稟議サポート、その他税務調査対応(移転価格、PE対応も)やリスクマネジメント(内部統制や与信など含む)業務が主でした。


    これら管理部門の1つ1つのタスクは専門的で地味な領域ではあるものの、関わる案件の規模が数千億円単位での投資だったり、将来日本のエネルギー需給を支えうる意...

    義あるプロジェクトに対して、自分次第である程度入り込みながら関わることができたので、若手でプロジェクトの末端に関わっていただけでも事業のダイナミズムやプロジェクトの大義を感じることができたと思います。 例えば、自社がマジョリティを取る形で天然ガスの上流権益を買収した案件などは、探鉱会計基準に則った会計処理を自社の会計処理に落とし込むために、答えがない中で外部のアドバイザーと議論しながら、試行錯誤して資産化/費用化のロジックを作ったり、減損処理の基準を考えたりしましたが、この会計処理の差異が数百億円単位の非常に大きなPLインパクトを会社全体にもたらすので非常にスリリングな仕事でした。 また、数千億円の権益投資を行うにあたり、マイナー出資を行うパートナーや公的機関からのプロジェクトファイナンスを巻き込んだ投資スキームを外部アドバイザーと共に考え、税務上のインパクトや連結PLインパクトを試算したり、キャッシュフローの仕組みを考えるなど、プロジェクトのベースとなる部分を日々考えることも多く、楽しかったです。また税務上の各種論点に触れることが多く、これは現職などでも非常に役に立つスキル(知識)になっています。 もちろん、これらは配属される部門や関わるプロジェクトにも左右されますが、重厚長大な事業であればこのような事業のダイナミズムを、生活産業など規模の小さな事業の場合は一商材や事業を早いタイミングである程度任せられる事業家としての経験を得られるというのは、総じて間違いないと思います。