苦しむメンバーに向き合う
営業の現場ではなく、法人営業チームを管掌してきた本部長という立場から書かせてもらいます。
最も重要な目標が具体的な売上や利益という分かりやすい数字という形で存在する営業において最もしんどい場面は目標が達成できない時、と想像されるかもしれません。しかし僕にとって「眠れないほどしんどい」のはそういう状況ではありません。目標達成という高いプレッシャーに苦しみ、それに耐えられるかどうかギリギリの状況に追い込まれるメンバーが必ず出てきます。その...
メンバーに向き合うのが一番しんどいです。 どうしたらギリギリの状況から浮上できるのか? 具体的な支援策を考える。本人と話したり、周囲にいる仲間と相談したりする。色々なことをするわけですが、その時には本人だけではなく、本人が背負っているご家族のことにも想像が及びます。本人の置かれた状況が難しければ難しいほど苦しさは深くなります。一方で、組織全体のことを考えれば、内容としてもタイミングとしてもドライな判断をすべき場合があります。 初めて退職勧奨をする必要に迫られたときのことは今でも覚えています。自分が下そうとしている決定の重さに潰れそうになり、1週間近く極端に睡眠が短く浅くなりました。こういう意思決定を二度としたくない、というその時の記憶は組織の責任者としての原体験になっています。