法務の経験談苦労

この仕事をやっていて、眠れないほどしんどい瞬間はどんな時ですか?

  • 武田 彩香
    現職者武田 彩香
    経験: 5年
    株式会社ユーザベース

    ビジネスにおける法務としての正しさ

    法務としてビジネスに関わっていると、法的に「絶対ダメ」でも「完全クリア」でもない、どちらとも解釈しうる論点に出会います。

    そのような場合、「今、この論点を解決するに当たり、この会社の法務として正しい解は何か」について自問自答を繰り返すことになります。

    「法務はブレーキ」とよく言われますが、上記のような問題に対して常にブレーキを踏んでいてはビジネスが前に進まなくなります。一方で、ブレーキが適切に機能しなければ、全力でアクセルを踏み込むこと...

    もできないわけで、その線引きが極めて重要です。 この点の見極めが、法務として最も苦労する点であると思います。


  • Yoshida Mami
    現職者Yoshida Mami
    経験: 8年
    株式会社ユーザベース

    想定していなかったリスクを察したとき、胃がきりきりします

    「あ、そのリスクには気づいてなかった」というのが法務として一番焦る瞬間だと思います(無防備で歩いているときに、突然目の前に弓矢を構えた人が登場するイメージ)。例えば、全然問題ないと思っていたポイントについて当局から突然調査が入るとか。法務として、本当は、こういう事態を招いてはいけないわけで、だからこそ、焦るのです。


    もちろん、善処するために全力を尽くしますが、その間、常にマインドシェアを奪われます。眠るときも「明日はこうしてああして」...

    と考えます。あまり頻繁に起きるものではないですが、深刻さによっては、胃が痛くて食欲はなくなります。