カネとヒトで悩むとき
私は、大手日系食品メーカー、外資系コンサルティングファームを経て経営者になりました。
この両社において、直接自身がマネジメントする必要が少なかったカネとヒトに苦労していると感じています。
カネとはキャッシュです。
キャッシュが無くなると何もできません。
会社が創業して1年程度経ったときに、あと3ヶ月でキャッシュが尽きるという状況がありました。
メーカーの社員として働いているときには、売上やPLだけ見ていれば良く、計画未達や赤字でも来...
月、来年頑張ろう、という話で済んでいました。 しかし、会社の経営では、キャッシュが尽きるとその時点でゲームセットです。キャッシュが尽きたら、来月、来年は迎えられません。そういう意味では、PLもさることながら、何よりもキャッシュが大切だと痛感しました。 ちなみに、キャッシュが尽きることがわかったときは、キャッシュの支払いサイトを延長する間に売上を伸ばしながら借入に成功することで、生きながらえました。 そして、ヒトとは従業員です。 従業員は、エクセル上の工数1人月と異なり、感情や意思を持っており、それを無視しては進むことはできないと考えています。 計画通りに売上を伸ばせずに、赤字続きでキャッシュが減っていく状況がありました。 このままでは会社存続が危うい状況となり、従業員4名の業務を、基本的に全て営業/販売業務に振り切ることで、売上拡大を通じて、キャッシュバーンを止めようと考えました。 そして、営業活動フォーカスを2ヶ月続けた結果、従業員2名が退職する事態になりました。 この会社では自分が望む仕事が出来ない、ということを退職理由でした。 カネもヒトも、経営資源に挙げられるものです。 この経営資源に関連した悩みに一人称で直面していることは経営者ならではの経験と前向きに考えるようにする一方で、自身の経営者としての至らなさを恥ずかしいくらいに痛感するテーマでもあります。