現職者伊藤 健吾
経験: 20年
株式会社キャリアデザインセンター・〜
企画をつくる時は「3人の声」を思い浮かべる
まだ駆け出しの編集者だった頃、編集部の企画会議で全く意見が通らず、悩んでいた時に教わった一言。
企画を立てるためのインプットを増やした上で、編集部内でプレゼンする時は「最低3人以上、異なる立場の人が言っていたという裏付けを示せ」とアドバイスされ、実践したところ、上司や先輩の反応がガラリと変わった。
コンテンツ企画の方法論はたくさんあり、その良し悪しは最終的に主観のぶつけ合いになる。しかし、上記したやり方なら、「単なる主観ではなく、情...
報をインプットして企画したこと」と、「より多くの人に読まれる(購読される)」可能性を伝えることができると学んだ。 読者が欲しいと思う情報やナレッジを、どう伝えるか?を定義するのが企画力になる。若手時代、このアドバイスを聞いてからは、自分の中である程度の「読まれる確信」を持ちながら企画を立てられるようになった。 同じ事象を扱う場合でも、編集者ならではの視点や伝え方(僕たちはこれを「切り口」と呼ぶ)によって、アウトプットは大きく変わる。 その際、センスのような抽象的なスキルで勝負するのではなく、「実際にこういう声があった」という想定読者のリアルな興味・関心から発想すれば、凡人でも優れた企画がつくれるようになれると思う。